ロシアでの砂金採掘に採用された新しい明かり用ドリルリグ

2015/06/04

砂金の探査と採鉱を専門とするロシア企業では、従来の掘削による手法からドリルと発破を使用する手法へと切り替えました。この手法では新しい明かり用ドリルリグが使われています。

Priisk Solovyevsky社は砂金の探査を専門とするロシア企業です。同社では長年にわたり油圧ショベルやブルドーザー、ローダーを使用する手法で採掘を行ってきましたが、現在は貴重な鉱物を回収するために別の方法、つまりドリルと発破を使用する方法に投資しています。同社はアムール州ティンダ地区の人里離れたソロフィエフという所に拠点を置く企業であり、1868年に設立されました。それ以来、6億6千万立方メートルに及ぶ堆積土砂を採掘し、約220トンの金を生産してきました。現在操業しているのは145年にわたって採掘してきた採金地であり、1年あたり2.2トンの金を生産しています。しかし長年にわたり成功を収めてきたPriisk Solovyevsky社ですが、生産性向上の鍵となるのは新しい技術であることを認識しています。それを体現した製品ともいえるのが、アトラスコプコのPowerROC D55 明かり用ドリルリグです。この鉱山では、新しいPowerROC D55の生産目標を1年あたり100万トンの廃石と定めました。Priisk Solovyevsky社で採掘部門の責任者を務めるイワン・トルベツコイ氏は次のように話しています。「どのような経済状況であっても、採金はロシアの成長と発展を支える基幹産業と考えられてきました。」

品質と信頼性

「当社がPowerROC D55を購入した主な理由はその高品質ですが、信頼性も大きな理由となっています。これはこのような寒冷の遠隔地では非常に重要な要素です。さらにこの鉱山で採れる花崗緑閃岩鉱石は200 MPaの圧縮強度を持つため、これをさく孔できる強力な機械が必要なのです。」オペレータに対するトレーニングはアトラスコプコが提供し、リグのメンテナンスと部品の配送はAtlas Copco Serviceが行います。ただし遠隔地であるため、配送には通常よりも時間がかかる場合があります。1日あたり11時間シフトの2交代で作業を行い、DHR6 H56回転ユニットを装備したPowerROC D55と114 mmロッドおよび130 mm球状ボタンビットを使用することで、今までに約20,000メートルをさく孔してきました。ベンチの高さは5 mで、3.5 x 3.5 mという間隔のパターンでさく孔負荷をかけています。各穴は0.5 mの予備さく孔を行いながら5 mの深さまでさく孔します。シフトごとに合計で42個の穴をさく孔しており、さく孔速度は岩石の状況に応じて平均で0.65~0.8 m/分、つまり穴あたり6.5分です。またエマルション爆薬を使用しており、ビットは380 mのさく孔ごとに研磨しています。

PowerROC D55

PowerROC D55は大量のさく孔に対応したドリルリグで、穴の径は110~165 mm(4 5/16’’~6 1/2’’)です。最大限の稼働時間と容易な操作を実現できるように設計されています。搭載されているコンプレッサは271.3 l/秒のエアを供給し、最大圧力は20 barです。また強フラッシングにも対応しているため、まっすぐでクリーンな穴のさく孔に役立ちます。シンプルな油圧設計により、要求の厳しい用途でも高い生産性と信頼性を実現しているだけでなく、地上高の高さと高速なトラミング能力から、過酷な地形でも高い操縦性が確保されています。

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